福山ラーメンというジャンルは、そこまでメジャーではありません。
しかし、福山にあるラーメン店の傾向から、おおよそ福山的なラーメンを知ることは可能です。
また、福山には実際多くのラーメン店があるので、これが福山ラーメンといえるものではありませんが、その傾向について今回は、広島県のラーメンの特徴を解説し、その上で福山で多く見られる傾向のラーメンを紹介します。
広島県は2つのラーメンがメジャー
広島県には、東部の尾道市を中心とした尾道ラーメンと広島市を中心とした中華そばがあります。
尾道ラーメンは、平打ち麺と豚の背油が特徴の醤油ラーメンで、名物として尾道市だけでなく広島県東部で多く見かけるタイプです。
一方、広島市など県の西部にあるのが中華そばです。
こちらは中細麺に豚骨醤油スープが特徴のあっさり系豚骨醤油ラーメンになります。
このような2つの特徴を引き継いでいるのが福山のラーメンであり、広島県の第三のラーメンといってもいいくらい、2つとは似て非なる特徴を持っています。
次の項目では、福山でよく目にするタイプのラーメンを解説しましょう。
福山でよく目にするタイプのラーメンは醤油ラーメン系
福山でよく目にするタイプのラーメンは醤油ラーメン系です。
特徴としては、尾道ラーメンの派生といった方が良いかもしれません。
ただ、スープ、麺ともに完全な尾道ラーメンというわけではないのです。
まず、スープは尾道ラーメンが豚の背油が多く入ったスープなのに対し、福山ラーメンは鳥ガラを中心に小魚を加えた甘みのある醤油スープです。
尾道ラーメンの系統を汲んでいるため、背油が入っているものの、あっさりさを出すために少なめな傾向が見られます。
どちらかといえば広島の中華そばの特徴もスープに取り入れている印象があります。
麺は平打ち麺です。
この点は、尾道ラーメンと共通している部分ですが、熟成した生めんを使うなど一味違った工夫をしています。
以上のように広島県内のラーメンの特徴をとらえつつ、尾道ラーメンに近いのが福山でよく見るタイプのラーメンです。