仕事もプライベートもうまく話せず苦労している、そんな方も多いのではないでしょうか。
筆者自身も話し方には苦労をしており、毎日どうすれば良いか悩んでいました。
そんな時に手に取った本書によって会話の基礎が身に付き、コミュニケーションの改善が得られたのです。
そんな本書の魅力について解説します。
基礎を重視する
本書は基礎を重視しています。
挨拶はもちろんのこと、「お」と「ご」の使い分けといったシンプルなものが序盤で解説されていることからもそのスタイルがうかがえます。
意外にこれらのものがおざなりになっていることも多く、その点は参考になる部分やはっとさせられる部分が少なくありません。
このほかに普段から様々な引出しを持つために話のネタを用意し、相手に合わせたネタを出すといった点も推奨しています。
また、会話を強調したいため、つい断定的な発言をしやすくなりがちなのですが、そういった話し方をすると相手との衝突や話を聞いてくれなくなるといった事態になりやすいので注意しましょう。
ジェスチャーも意識した話し方を
話し方のテクニック以前にジェスチャーや身だしなみといった外見的なものも重要だとしています。
悪い姿勢で話すよりも姿勢をよくして話したり、安易に足を組んだりしないといった点にも触れているのは印象的です。
あがり症の対策
あがり症の対策として、失敗よりも話の内容に意識を持っていくことを推奨しています。
一つの話に一つの柱というポイントで、何が言いたいのかをあらかじめ決めておくことによって話がまとまり、話に集中できるため上がりにくくなるというのです。
こういった点に注意して話をするようにすればあがり症の対策になると知り、実践してみたところ上がりにくくなりました。
何も考えずにいると失敗や恥ずかしさなどが前面に出てしまって会話ができなくなります。
そう言った意味で話の内容に意識を持っていくことは重要です。
まとめ
本書は単にテクニックだけでなく、どうすればうまく話せるかといった大局的なものについても触れています。
例えば、生理的にも心理的にも快適と感じるものを自然に追求する方向に向くという視点について触れています。
この点に注目してしぐさや話し方を変えるだけでも、より多くの人に自分の話を聞いてもらえたり、スムーズな会話ができるようになるでしょう。
この本では基本的なテクニックをまとめたシンプルなものが多くあります。
しかし、これらの基本を意識して先ほどの心構えで対応するのが会話を上達させる秘訣といえるのです。