自律神経が整う時間コントロール術

仕事が時間内に終わらず残業の毎日。

睡眠不足だから翌日のパフォーマンスも落ちてしまう・・・。

そんな負のループから脱却するべく、まずは時間の管理方法を変えてみようと思い立ち、この本を手に取りました。

著者は自律神経の研究をしていることもあり、時間について色んな角度から書かれています。

体が限界を迎えた

今までは、業務時間内には自分の仕事が終わらず、毎日毎日残業をしていました。

ルーティン業務、トラブル対応、電話、ミーティング。

タスクは無限にあり、毎日残業ありきのスケジュール。

それでもそのやり方でがむしゃらに働いてきて今の地位を築きました。

そうしている内に30代を迎え、体も変化がありました。

健康診断の結果がオール5ではなくなってきたのです。

『医師の診断を受けてください』『再検査』の文字がちらほら出てくるようになりました。

幸いなんの問題もありませんでしたが、今までのやり方に限界を感じていたところにこの本と出会ったのです。

本から学んで、毎日が変わった

この本は自律神経を整え、自分最大のポテンシャルを引き出すための方法が書かれています。

自律神経を整えることですべてうまく回るということです。

この本を読んでから一番効果を実感しているのは、朝起きた時の感覚です。

今まではとてもだるくネガティブな気持ちで起きていたのが、今はとてもさわやかな前向きな気持ちで朝を迎えられるようになりました。

また、自分自身が成長していると実感できるようになりました。

このやり方なら今後も無理なく仕事ができるような気がして、本から取り入れた方法を1年くらい実践してます。

取り入れたこと3つ

この本を読んでからとりいれていることが3つあります。

1つめは事前準備です。

何事にも準備して臨むようになりました。

トラブルまで想定して心の準備をしていると、いざハプニングが起きた時にも冷静でいられて、感情のブレが小さくなりました。

2つめは代用睡眠。

早起きして事前準備するようになったので、慣れるまでは睡眠時間は少し減ることになります。

そこで代用睡眠です。

足りない睡眠時間を補えるのはもちろん、昼間の睡眠は不思議と、起きた時にとても爽やかな気持ちになります。

1つは3行日記。

一日を振り返ることで自分を見つめなおし、反省と目標を自覚します。

それだけなのですが、確実な成長を実感することができるようになりました。

まとめ

つい目先のタスクで手一杯になりがちですが、そんなときに一呼吸おいて、自律神経を整えるための時間を確保する。

整えることにも時間が割かれるので、はじめは時間が足りなくなりますが、次第に楽になっていき、すぐに状況は逆転します。

楽になるための時間や手間を惜しまず投資することを学びました。

読んだときにははっとさせられ、1年実践してみた今、改めて効果を感じています。

とても有意義な本です。

時間管理に悩んでいる方や、今のやり方に限界を感じている方におすすめします。

エフォートレス思考

「無駄な努力を0%にして、成果を100%にする方法!」という帯にひかれて、つい手に取ってしまった本です。

その頃は、仕事がとにかく忙しかったんです。

それでも完璧を目指して仕事をし、「努力は報われる」を合言葉に毎日全力で頑張っていました。

日本人にはありがちですよね…。

それが、自分の首をしめていたのかイライラ度がピークになっていました。

でもこの本には、至るところに「頑張らない」というフレーズが出てきます。

「そんなに頑張り過ぎなくていいよ。力を抜いてやり方を変えれば自ずと成果がついてくるよ」と、優しく語りかけてくれます。

本では、
1.エフォートレスな精神
2.エフォートレスな行動
3.エフォートレスのしくみ化

と3つのステップにわけて、やるべきことをわかりやすく説明しています。

その中で、特に印象に残ったところをご紹介しましょう

感謝の心でネガティブ感情を手放す

「感謝の心」と「エフォートレスな思考」とは、一見関係ないように思えますよね。

でも、他者に感謝すればするほどポジティブな気持ちになり視野が広がります。

そして、視野が広がると新しいアイデアがどんどん浮かび、困難な仕事を簡単にするやり方が見えてくるというもの。

うーん、感謝かー。

家のことをしてくれる妻がいる。。。改めて感謝すべき対象に目が向きました。

どうやら、感謝の気持ちがエフォートレスな精神の土台になるようです。

「ゴミ」から始める

衝撃的な言葉ですが、ゴミから始める気軽さで「最初の一歩は身軽に踏み出そう」と言う意味です。

確かに完璧を目指そうとすると、怖くてなかなか前に進めませんよね。

「失敗してゴミを作ってもいいと開き直れば、とにかく始めることができ、それが成果につながる」とあります。

昔、趣味でフランス語教室に通っていた時、失敗が怖いあまり予習のやりすぎで疲れ果て、早々に退会したことがあります。

失敗してもいいと力を抜いて勉強していれば、今ごろは留学?まで上達してたかも?とついつい妄想してしまいました。

考えすぎて動けなかった自分に少し後悔です。

勝手に回る「しくみ」をつくる

本の後半では、てこの原理のように、小さな努力で大きな成果を一生味わえるしくみについて書かれています。

簡単に説明すると、やり方さえ身に付ければ、ひとつの努力からエフォートレスな成果を繰り返し引き出すことが可能になる、ということです。

たとえば、自分の得意分野を見つけ出し、自分だけの知識を身に付ければ、それが評判になり人やチャンスを引き付ける。

作業を自動化して、何もしなくてもまわるしくみをつくる。

最初に信頼できる人を雇えば何百回でも成果を出してくれる…などなどです。

でも実際、一生ものの知識を身に付けたり、タスクを自動化したり、信頼できる人を見抜くのは難しいですよね。

「努力をしないで」という文字に飛びついたのですが、それなりの成果を上げるには、一番最初の努力こそ相当必要だとわかりました。

勝手にまわるしくみはそう簡単には作れない、というのが読み終わった率直な感想です。

でも、無駄な努力がいかに不要なのかが理解できただけでも大きな収穫です。

まとめ

とにかく「努力をしたくない人」には、少し物足らない内容かもしれません。

全く努力なくして、成果は得られませんものね。

その反面、毎日頑張り過ぎてヘトヘトになっている人には、「もっと楽してもいいよ」「別の道もあるよ」と新しい生き方を見つけるヒントになるでしょう。

人生で迷ったら難しい道を選べと書かれた本も多いですが、この本では、よりシンプルで簡単な道を選べる、そのやり方を教えてくれるんだなと思いました。

東大クイズ王の学生のように、若いうちに自分の得意分野を極めていればなあ~と、今更ながら後悔しますが、今から頑張っても遅くないでしょうか。

著者も男性でいかにも「ビジネス書」的なイメージがありますが、主婦の方にも一度読んでもらいたい本です。

『心を整える。』を読んだ感想

転職しようとしていて何回か面接まで進んだのですが、面接の場になるといつも緊張してしまい、どうもうまくいきません。

とにかく口の中がカラカラになって声がでないのです。

そんな折、本屋に立ち寄った時に、この本に目がとまり購入しました。

方法が具体的にわかる

著者の長谷部さんはサッカーの技術もさることながら、一人の人物としても高く評価されている素晴らしい方だと思います。

そのような方が、試合で最大のパフォーマンスを発揮するために、海外でどのように工夫しているのかが具体的に書かれていました。

日常の生活で心がけることがいかに大切か

とかく、この種の本は本番の直前の過ごし方に重点がおかれている内容が多いと思うのですが、この本では日常での生活全てを準備と捉えて、日々の生活で心がけていることが記されています。

一つ一つはちょっとしたことなのですが、そのほとんどが納得のいく内容であり、直ぐにでも実践できることなので、とても身近なものに感じられました。

私が共感して実践したこと

長谷部さんが提唱している方法の中で、私がとくに共感して実践したことは2つあります。

先ずは「夜の時間をマネージメントする」です。

良質の睡眠をとるためには、そのための準備がいかに大切かが記されています。

とにかく心穏やかにするための様々な工夫に共感して実践しました。

結果、次の日も目覚めも良いものになりました。

そして次に「音楽のチカラを活用する」です。

音楽は単なる好きで聴く、というだけでなく、気持ちをコントロールする力はやはり大きいと思いました。

私はそれまでは音楽は全く聞かなかったのですが、面接の日だけでも、家を出る前にお気に入りの音楽を聴くことで気持ちが高揚し、繰り返す内に面接が楽しみと思うようにもなりました。

まとめ

この本に記されている方法を日常の生活に取り入れて実践することで、私は気持ちが楽になり、面接も楽になりました。

もちろん、ある程度の緊張状態にあることは必要ですが、以前のような「心ここにあらず」といったような状況はなくなったので、この本に出会えたことを今でも感謝しています。

長谷部さんもご存知でない方も一見の価値ある本だと思います。

この本に書いてある全ての方法を行う必要はないと思います。

先ずは、自分で納得したもの、出来そうなものから取り入れていけば、自分の気持ちが楽になっていくことがあります。

現代経済学の直観的方法

私たちは社会に身を置いて生活しています。

会社に勤めている人は、日本経済に否応なく関わりながら仕事をしているわけで、仕事を進めるうえで経済の知識があればより働きやすく、成果もあげやすくなります。

では、どうやって学べばいいのでしょうか。

経済と聞いただけで頭が痛い

経済のことで知っていること話してみて、と聞かれてちゃんと答えるのは、毎日会社でまじめに働いてちゃんと生計を立てている人でも、なかなか難しいですよね。

金利が上がるってどういうこと?上がったら自分の生活にはどういう影響が出るの?

一つひとつの事柄なら、ネットで調べればある程度わかります。

でも、景気の良し悪しと金利の関係は?どうなったらインフレになりデフレになるの?

疑問は山ほどあります。

1冊本を買って読み終えれば、経済のある特定分野のことはそれなりにわかるようになるかもしれません。

経済全般のメカニズムを知りたい

ただし、経済の様々な事象はすべてつながっています。

その全体像がどうなっているのかを把握するためには、おそらく何冊も本を読み理解したうえで、自分の頭の中で結合させなければなりません。

私もこれまで経済の全体像を何とか理解できないかと、いろんな本を買いあさってきましたが、なかなか目的が果たせませんでした。

経済にまつわる何冊も読むどころか、難解な専門用語や概念が出てくるとお手上げで、1冊も読み通せず、みたいなこともたくさんありました。

そんな人に救世主となる一冊!

筆者も言っていますが、経済を理解したいがどこから手をつければよいかわからない人に特におすすめです。

たった一冊で頭の中にかかっていた霧が晴れ、見る景色が変わります。

資本主義のメカニズムから始まり、ケインズ経済学、貨幣の増殖メカニズムなどについて述べられていますが、経済の予備知識ゼロの読者でも読めるよう配慮されているので、大丈夫です。

まとめ

日本はバブル崩壊後、長らく経済が低迷した状態が続いている一方で、少子高齢化が進み、先行きに不安があふれています。

将来が見通せないので、各家庭は貯金にいそしみ、企業は投資を抑えて内部留保を手厚くしています。

この状態が続けば、どういうことになってしまうのか。

ほんの60ページほど読むだけで、答えがわかるようになります。

筆者は引き合いに出す例えが上手です。

難しいことを簡単に説明してくれるので、概念自体は難しくても、なるほど、そういうことかとすっと腹に落ちます。

今まで私が読んできた書籍では感じたことのない体験です。

是非皆さんも目からうろこを体感してみてください。

「話す力」の鍛えかた

仕事もプライベートもうまく話せず苦労している、そんな方も多いのではないでしょうか。

筆者自身も話し方には苦労をしており、毎日どうすれば良いか悩んでいました。

そんな時に手に取った本書によって会話の基礎が身に付き、コミュニケーションの改善が得られたのです。

そんな本書の魅力について解説します。

基礎を重視する

本書は基礎を重視しています。

挨拶はもちろんのこと、「お」と「ご」の使い分けといったシンプルなものが序盤で解説されていることからもそのスタイルがうかがえます。

意外にこれらのものがおざなりになっていることも多く、その点は参考になる部分やはっとさせられる部分が少なくありません。

このほかに普段から様々な引出しを持つために話のネタを用意し、相手に合わせたネタを出すといった点も推奨しています。

また、会話を強調したいため、つい断定的な発言をしやすくなりがちなのですが、そういった話し方をすると相手との衝突や話を聞いてくれなくなるといった事態になりやすいので注意しましょう。

ジェスチャーも意識した話し方を

話し方のテクニック以前にジェスチャーや身だしなみといった外見的なものも重要だとしています。

悪い姿勢で話すよりも姿勢をよくして話したり、安易に足を組んだりしないといった点にも触れているのは印象的です。

あがり症の対策

あがり症の対策として、失敗よりも話の内容に意識を持っていくことを推奨しています。

一つの話に一つの柱というポイントで、何が言いたいのかをあらかじめ決めておくことによって話がまとまり、話に集中できるため上がりにくくなるというのです。

こういった点に注意して話をするようにすればあがり症の対策になると知り、実践してみたところ上がりにくくなりました。

何も考えずにいると失敗や恥ずかしさなどが前面に出てしまって会話ができなくなります。

そう言った意味で話の内容に意識を持っていくことは重要です。

まとめ

本書は単にテクニックだけでなく、どうすればうまく話せるかといった大局的なものについても触れています。

例えば、生理的にも心理的にも快適と感じるものを自然に追求する方向に向くという視点について触れています。

この点に注目してしぐさや話し方を変えるだけでも、より多くの人に自分の話を聞いてもらえたり、スムーズな会話ができるようになるでしょう。

この本では基本的なテクニックをまとめたシンプルなものが多くあります。

しかし、これらの基本を意識して先ほどの心構えで対応するのが会話を上達させる秘訣といえるのです。